ひとつのモノが出来上がる過程には、さまざまな物語があります。
先代から受け継ぐ技術、ひたすらに繰り返す手仕事、ふとした着想から完成した傑作、生まれ変わる新しいデザイン……。
モノの数だけ作り手の想いがあり、また、それを求める受け手がいてこそ、物作りの歴史は循環していきます。
本書では、そんな京都の物作りにまつわるストーリーを綴りました。
取材から垣間見えた、人びとの美意識や誇り、革新的な想いや探究心――。臨場感にみちた文章と、写真家の小林敏伸さんが捉えたモノの姿。
そして、川内倫子さんが京都を巡った撮り下ろしフォトを掲載。
物作りの世界を通して、京都の美しい姿、その背景に流れるたおやかな時間を紹介します。
「らうらうじ」【古語】上品で洗練されていて美しい
桜風舎 編
B5判 112ページオールカラー
本体価格 1714円+税
発刊年月: 2007年8月
ISBN: 978-490382291-4